- 調達担当者がバラバラに動いていてまとまりがない…。
- 担当者同士の連携もうまくいってない…。
- どうすればチーム力がアップするのか教えてほしい!
このような悩みをお持ちの調達マネジャーの方へ。
担当者がバラバラに動いるチームをどうまとめていったらいいか・・・。悩みますよね。
調達・購買部門は、担当者の役割分担(部品やサービスなどで分担する等)がはっきりしているため、個人プレーになりやすい環境にあります。
調達・購買部門をチームとして機能させるための第一歩として、まずポイントを理解することから始めてみてはいかがでしょうか?
今回は、【調達・購買マネジャー必見】チーム力アップのポイント5つについてお伝えしますので、ぜひご覧ください。
【調達・購買マネジャー必見】チーム力を高めるポイント5つ
ポイント① チーム内でサポートし合える環境をつくる
1つ目は、チームでサポートし合える環境をつくることです。
チーム力を高めるには、まず担当者がバラバラで仕事をしている環境を変える必要があります。そのためにはチーム内でサポートし合える環境をつくることから始めましょう。おすすめは、情報共有を通してチーム内の「困りごと」を解決していく場をつくることです。進め方は以下のとおりです。
- 定例会議で担当ごとの「困りごと」を共有
- メンバーで解決策を話し合う(最初はマネジャーさんがヒントを出してもOK)
- 解決策をもとに担当者が実行
- その結果を定例会議で共有し、同様のケースで部門方針とする
個人個人で抱えていた「困りごと」を定例会議で話し合って解決し、その解決策を調達部門の方針とするというプロセスを繰り返すことで、担当者によって対応が変わるということがなくなり、チーム方針のもとで対応することができるようになります。その結果、チーム力を高めていくことができます。
ポイント② メンバーの能力を底上げする
2つ目は、メンバーの能力を底上げすることです。
チーム力を高めるには、個々の能力を底上げしていくことも欠かせません。底上げするときには、チームに必要な能力の洗い出しから始めていきましょう。各社それぞれのご事情がありますので、一概にこれだけやっておけば大丈夫と申し上げることができませんが、洗い出しの例をご紹介しておきますね。
- 調達業務プロセスを実行できる力(ルーティン業務を正しく正確に実行できる力など)
- 調達業務に関連する知識(下請法などの法関連知識、担当部品の知識など)
- コミュニケーション力(取引先との交渉や関係部門との調整ができる力など)
- プレゼンテーション力(コストダウン交渉などで用意する資料作成や説明ができる力など)
- リスクマネジメント力(取引先の業績や財務状況などを把握して倒産に備えて対応できる力など)
能力の洗い出しができたら、5段階くらいに分けて各段階ごとの基準を設定してメンバーの能力を見える化していきましょう。例えば以下のとおりです。
(例)能力の見える化(調達業務プロセスを実行できる力)
- レベル1 未経験者
- レベル2 指導係がつきっきりであれば実行できる
- レベル3 時々指導係のフォローがあれば実行できる
- レベル4 正しいプロセスで正確に実行できる
- レベル5 新人の指導ができる
必要な能力ごとにそれぞれ5段階の基準を設定して、メンバーごとの現在のレベルを見える化して、どの能力をどう底上げしていくか検討しましょう。
ポイント③ メンバーを指導する
3つ目は、メンバーを指導することです。
指導するときには、ティーチングに偏らないようにすることが大切です。コーチングとの使い分けができるとより効果的な指導が可能です。
「ティーチングの特徴」基本的な仕事内容を指導することに向いている
(例)
- 社内手続きの進め方(見積書の決済方法など)
- 定型的な文書の作り方(稟議書など)
- 見積り依頼
「コーチングの特徴」状況によって対処していけるようにサポートすることに向いている
(例)
詳しくは、以下のブログでもお伝えしていますので、合わせてご覧ください。
【調達・購買】部下の育成で「ティーチング」と「コーチング」を使い分ける
4つ目は、チームの調達方針を決めることです。
ポイント①「チームでサポートし合える環境をつくる」ことによって、「困りごと」への対策について部門方針にしていきましょうとお伝えしましたが、チームの調達方針についても、個々の判断に任せず意思統一することで、チーム力が高まります。例えば以下のとおりです。
- 会社の経営方針や営業方針をもとに、調達部門として望ましい取引基準を決める
- 取引先評価の内容をもとに、現在の取引先との取り組み内容を把握する(取引先評価を実施していない場合は、関係部門などにヒアリングしながら把握する)
- 現行取引先が望ましい取引基準に近づくためにどのような取り組みをしていくか決める
- 現行取引先との取り組みが難しい場合は、新規取引先を含めて検討する
- この方針をチームで共有して実行する
個人の考えや感覚でバラバラに決めていたものを、調達先をチームとして基準を用意して決めて実行していくことでチーム力が高めていきます。
5つ目は、マインドセットすることです。
チーム力を高めるためには、気持ちをひとつにして一丸となって取り組む必要があります。そのためにはメンバー全員でマインドセットを行うことが大切です。中にはチームワークが苦手な部下もいらっしゃると思います。
そんなチームワークが苦手な方でも「率先してチームのために行動しよう!」という意識を持つことができるようになる、「応援マインドセット研修」ご用意しています。
応援マインドセット研修については、以下のブログでもお伝えしていますので、合わせてご覧ください。
チームワークが苦手な入社3年目社員に効く「応援マインドセット」とは?
まとめ
- ポイント① チームでサポートし合える環境をつくる
- ポイント② メンバーの能力を底上げする
- ポイント③ メンバーを指導する
- ポイント④ チームの調達方針を決める
- ポイント⑤ マインドセットする
チーム一丸となって取り組みにくい環境でもある調達部門ですが、調達マネジャーさんが進めるチーム力向上への取り組みを応援しています。無料相談をお受けしていますので、お気軽にお声がけください。