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調達部門の入社3年目社員を自律させるために必要なことは?

調達部門の入社3年目社員を自律させるために必要なことは?


  • 入社3年目の調達担当者がいる…。
  • 指導係をつけていて、そろそろ自律させたいがうまくいっていない…。
  • 入社3年目調達担当者を自律させるために必要なことを知りたい!


という悩みをお持ちの調達部門のマネジャーの方へ。


「入社3年目だし、そろそろ自律してほしいのになあ・・・。」という若手社員の育成、悩みますよね。


そもそも、調達部門は自律しにくい環境だということをご存知ですか?


自律しにくい環境だからこそ、部下の育成には工夫が必要なのです。


今回は、

  • 入社3年目調達担当者に期待される役割とは?
  • 入社3年目調達担当者の実情
  • 入社3年目調達担当者が自律するために必要なこと

という内容で、調達部門の入社3年目社員を自律させるために必要なことは?についてお伝えしますので、ぜひご覧ください。


調達部門の入社3年目を自律させるために必要なことは?



1、入社3年目調達担当者に期待される役割とは?

入社3年目調達部員には、どのような役割を期待されていますか?


調達部門向けの研修で登壇させていただく際に、「調達マネジャーの方」「若手社員の方」にお話を伺っていますと、このような姿を期待されていらっしゃいます。


【入社3年目社員のあるべき姿】

  • 上司・先輩から離れて自律して行動できている
  • チームで進める仕事にも積極的に取り組んでいる
  • 安心して後輩の指導を任せることができる
  • 上司やリーダーのサポートができている

実はこの内容、「2023年「入社3年目社員育成」応援宣言!」で、お伝えした内容と同じです。
2023年「入社3年目社員育成」応援宣言! 新年、明けましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたします!【入社3年目社員育成・応援宣言!】2023年は、入社3年目社員のみなさまの育成を応援します!研修講師の仕事をしていますと、入社3年目社員の課題について以下のお話しを伺うこ...
 


しかし、調達部員ならではの「自律する上での高いハードル」があることについては、意外と当事者である「調達マネジャー」「入社3年目調達部員」双方で、実感していただけていないなと感じます。


詳しくは、次の項目でお伝えしていきます。




2、入社3年目調達担当者の実情

調達部門ならではの「自律する上での高いハードル」とは、以下のとおりです。


  • 取引先のベテラン営業パーソンとの難しい交渉を任される
  • 社内の関係部門との慣れない調整役をこなさなければならない
  • 社内外関係者からの「問い合わせ」「要望」「相談」「苦情」などを日々受けなければならない
  • 限られた時間の中で、トラブル対応、目先の調整に追われて、本来やるべきコストダウン活動などが後回しになってしまっている

日々のルーティン業務を一通りこなすだけでも精一杯な状況の中で、自律して対応できるようになるには、かなりハードルが高いと言えます。

つまり、「一般社員」の段階で、社内外の交渉や調整役といった「係長級」の仕事を任されるという特殊な部署であるということが、「調達マネジャー」や「教育係」の方々が実感されていないというのが実情です。



3、入社3年目調達担当者が自律するために必要なこと

では、入社3年目調達担当者が自律するために必要なことはどんなことでしょうか?

ポイントは3つです。

ポイント① 「担当する仕事は自分が主役である」ということを意識する

1つ目は、「担当する仕事は自分が主役である」ということを意識することです。

私は調達部門で13年余り仕事をしてきましたが、調達部門は営業部門・技術部門と違って直接お客様と接する機会がないので、間接部門特有の「脇役」感を感じやすい部門です。関係部門と取引先との間に入って、仕事をコントロールできず「板挟み」になって苦労してきました。そのときに「担当する仕事は自分が主役」という当事者意識を持つことから始めました。意識を変えることができると、自分の仕事に対しての受け止め方が変わって主体的に取り組もうという意欲が出てきます。

ポイント② 最後までやり抜いたという経験を積み重ねる 

2つ目は、最後までやり抜いたという経験を積み重ねることです。

調達部門の主な仕事は、取引先の窓口となって、関係部門が求める要望に応えるために価格や納期の調整や交渉を行うことです。その調整や交渉の仕事というのは、当事者意識がない状態で仕事をしていても周りがフォローしてくれるという環境があります。なぜなら、お客様のご要望に対して納得できる回答を用意する必要があるため担当者でまとめられない場合は、直属の上司がフォローするように関係部門からプッシュがあるからです。なにかあれば上司がフォローするという体制では自律しにくい環境になりやすいのです。ですので、上司のフォローを減らして最後までやり抜いたという経験を積み重ねることが重要です。

ポイント③ 本来やるべき仕事に率先して取り組む

3つ目は、本来やるべき仕事に率先して取り組むことです。

なにかあれば関係部門からプッシュがあり直属の上司がフォローしてくれる環境ですが、唯一フォローしてもらえないことがあります。それが「毎期のコストダウン活動」です。調達部門では、部門方針として年間のコストダウン額、コストダウン率の目標設定を行います。そのため担当者は、1年または半年に1回のペースで主要取引先とのコストダウン交渉を行いますが、この仕事は関係部門からのプッシュがないため、自ら準備して進める必要があります。しかし、目先の調整やトラブル対応に追われてしまうと、つい後回しになってしまうのがコストダウン活動です。本来優先してやるべきコストダウン活動に優先して取りかかることができるようになることが重要です。



まとめ

  • 入社3年目調達担当者に期待される役割は、社内調整・取引先交渉といった係長級の仕事ができるようになることが望ましいとされているがハードルが高い
  • 入社3年目調達担当者の実情は、お客様や関係部門からのご要望に応えるため、うまくいかなければすぐに上司がフォローしなければならず自律しにくい環境
  • 入社3年目調達担当者が自律するために必要なことは、「担当する仕事の主役は自分であるという当事者意識を持つ」「できるだけ上司のフォローを減らして自分でやり抜いたという経験を積み重ねる」「本来やるべきコストダウン活動に率先して取り組む」

調達部門における自律型人材育成のハードルの高さをどう乗り越えて対応すべきか、今年はこのテーマでお伝えしていきます!



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