- 入社3年目の部下がいる・・・。
- そろそろ一人でチームのメンバーや仕事の関係者とコミュニケーションをとって仕事を進めてほしいが・・・。
- どうしたら、周りを巻き込んで仕事をすることができる部下になるのか教えてほしい!
このような悩みをお持ちのマネジャーの方へ。
部下がチームのメンバーや仕事の関係者とのコミュニケーションを取って進められるか心配ですよね。
「働きかけ力」(周りを巻き込んで仕事をする力)を高めるには、「応援される人」になることですよとお伝えしています。
なぜなら、「応援される人」になると周りが積極的に協力してもらえるようになるからです。
今回のブログでどんな人が「応援される人」なのか、チェックしていただけたらと思います。
今回は、入社3年目社員に必要な「働きかけ力」を高めるポイントとは?についてお伝えしますので、ぜひご覧ください。
入社3年目社員に必要な「働きかけ力」を高めるポイントとは?
「働きかけ力」とは?
まず、「働きかけ力」についてお伝えしていきます。
「働きかけ力」とは、他人に働きかけ巻き込む力のことです。
この言葉は、2006年に経済産業省が提唱した社会人基礎力(職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力)の12の能力要素のうちの1つになります。
入社3年目社員に「働きかけ力」が必要な理由については以下のとおりです。
- 「働きかけ力」が必要な理由① 指示待ちにならず自ら行動できるようになるため
- 「働きかけ力」が必要な理由② チームで協力して進められるようになるため
- 「働きかけ力」が必要な理由③ プロジェクトを動かすことができるようになるため
詳しくは以下のブログでお伝えしていますので、合わせてご覧ください。
入社3年目社員に「働きかけ力」が必要な理由3つ
入社3年目の部下がいる・・・。ゆくゆくはリーダーとして任せたいと考えている・・・。リーダーを任せたい部下に必要なことを教えてほしい!このような悩みをお持ちのマネジャーの方へ。リーダーとして任せたい部下に必要な経験や学習機会を用意してあげたい...
「応援される人」ってどんな人?
では、本題です。「働きかけ力」を高める「応援される人」についてお伝えしていきます。
応援のチカラ企業研修では、「応援される人」についてグループで話し合っていただく演習があります。多くの受講者の方に話し合っていただいた結果、ある共通点がありました。それが以下の4つになります。
1つ目は、自分との共通点があり親近感がある人です。例えば以下のとおりです。
こういう共通点があると親しみを感じて応援したくなりますよね。
2つ目は、目標に向かって頑張っている人です。例えば以下のとおりです。
- 資格を取るために勉強している
- 仕事で設定した目標を達成するために努力している
- 新しい仕事にも前向きにチャレンジしている
目指す目標があり、その目標に向かって努力している人は、応援したいと思いますよね。
3つ目は、共感できる目標を持っている人です。例えば以下のとおりです。
- 「早くチームの役に立てるようになりたいので、求められている資料作成ができるように努力している」
- 「お客様に喜んでもらえるような仕事ができるようになりたいので、お客様からのお問い合わせに対応できるように努力している」
- 「将来はリーダーになって活躍したいので、リーダーの良い点を学んで仕事に役立てている」
例のように、会社でどんなふうに役立って活躍したいのかという目標がある人は共感されやすく、キャリアアップできるように応援したいと思うようになります。
④成長する姿を実感できる人
4つ目は、成長する姿を実感できる人です。例えば以下のとおりです。
- 「これまで電話対応を苦手にしていたが、努力してできるようになった」
- 「これまでは指導役の先輩から指示を受けないと仕事ができなかったが、自分から積極的に取り組めるようになった」
- 「同じミスを繰り返して迷惑をかけていたが、やり方を工夫してミスを減らすことができるようになった」
「できなかったこと」があっても、努力して「できるようになる」姿を見ていると成長を実感できて、これからも頑張ってほしいと感じて応援したくなります。
以上、4つが「応援したくなる人」になります。
マネジャーさんの部下はいかがでしょうか?チェックしてみましょう。
部下を「応援される人」にするためにマネジャーができることは?
では、部下を「応援される人」にするためにマネジャーができることについてお伝えしていきます。ポイントは3つです。
ポイント① 部下とオープンなコミュニケーションをとる
1つ目は、部下とオープンなコミュニケーションをとることです。
応援される人の1つ目で「自分と共通点があり親近感がある人」についてご紹介しましたが、自分や相手のことについて話をするには何でも気軽に話ができる雰囲気づくりが大切です。
まずは、マネジャーさんが部下との間で雑談の時間を取ってお互いのことを話し合う機会をつくりましょう。そうすると、マネジャーがそういう感じで話をしているのなら自分も同じようにコミュニケーションをとってみようという気持ちになっていきます。
2つ目は、部下の目標が達成できるように応援することです。
応援される人の2つ目で、「目標に向かって頑張っている人」についてご紹介しましたが、部下が前向きに取り組めるように応援していきましょう。例えば以下のとおりです。
(例)部下が前向きに取り組めるように応援する
- 部下が目標を達成するために必要な課題を与える(資格の勉強など)
- 課題をクリアするためにやるべきことを話し合う(合格するためにやるべきことなど)
- 計画を立てて取り組むことを決める(試験の日程に向けて勉強の計画を立てるなど)
- 途中で様子を確認しながら、必要に応じて手助けをする(勉強時間の確保の仕方など)
ポイント③ チームのメンバーや仕事の関係者に周知する
3つ目は、チームのメンバーや仕事の関係者に周知することです。
ポイント②で決めた目標に取り組んでいることをチームのメンバーや仕事の関係者にそれとなく伝えることで、周りの人たちからの応援を受けられるように後押ししていきます。例えば、以下のとおりです。
(例)部下Aさんが資格試験合格に向けて頑張っている
- (チームのメンバーに対して)「Aさんは目標の資格試験合格に向けて頑張っているから、応援してあげてください」
- (関係部門の上司に対して)「(雑談の中で)Aさんは資格試験合格に向けて前向きに頑張っている部下なんです」
- (お客様に対して)「いつもお世話になっている弊社のAですが、今、資格試験合格に向けて前向きに頑張っているところでして、機会ありましたら励ましのお言葉をいただけたらありがたいです。」
- 「働きかけ力」とは、他人に働きかけ巻き込む力のこと。入社3年目社員が活躍にするためには必要な力である。
- 「応援される人」は、4つの特徴がある。
- 特徴① 自分との共通点があり親近感がある
- 特徴② 目標に向かって頑張っている
- 特徴③ 共感できる目標を持っている
- 特徴④ 成長する姿を実感できる
- 部下を「応援される人」にするためにマネジャーができることが3つある。
- ①部下とオープンなコミュニケーションをとること
- ②部下の目標が達成できるように応援する
- ③チームのメンバーや仕事の関係者に周知する
マネジャーさんの部下が、自然と周りのメンバーが応援してくれるような人になって、協力して仕事を進めることができるように応援していきましょう!