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調達マネジャーが現場との間で板挟みになったときに思い出してほしいことは?

調達マネジャーが現場との間で板挟みになったときに思い出してほしいことは?


  • 現場が仕事をしやすい形でマネジメントしたいと思っているが・・・。
  • いろいろな課題、しがらみ、葛藤があって思うように進められない・・・。
  • 風通しの良い職場づくりをするためのヒントがあれば教えてほしい!


このような悩みを抱えている調達マネジャーの方へ。


理想と現実のギャップが大きくて高い壁にぶつかると、八方ふさがりに感じて出口が見えないですよね。


私も調達マネジャーを担当していたときに、同じようなことに悩んで苦労した経験があります。


そんなとき、当時ヒットしたドラマ・映画「踊る大走査線」を観て感じ取った想いがありました。


今回は、ドラマ・映画「踊る大捜査線」から感じ取った想いとは?についてお伝えしますので、ぜひご覧ください。


ドラマ・映画「踊る大捜査線」から感じ取った想いとは?


1、踊る大捜査線とは?

『踊る大捜査線』は、フジテレビ系列で放送された刑事ドラマシリーズです。


その後シリーズ化されテレビドラマ・映画・舞台で展開され、その後も「踊るレジェンド」としてテレビドラマや映画のスピンオフ作品が作られました。


特徴として、事件を追うだけでなく警察の抱えるさまざまな内部矛盾、特に警察組織の厳格なキャリア制度の問題、官僚主義の問題、縦割り行政の問題、民事不介入の問題などのテーマを取り上げています。青島刑事の「事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ!」というセリフが有名ですね。




2、現場での苦悩

さて、ここからは私の経験談についてご紹介していきます。


大学を卒業して最初に入社した会社での話です。


コンビニエンスストアのお弁当などを製造する会社で、最初の配属先は製造工場で資材を担当しました。仕事内容は製品に関わる食材や包材の在庫管理を行い、必要に応じて取引先に発注するというものです。


管理システムが導入されていて製品ごとの使用量を確認しながら発注していくのですが、計算上の使用量と実際の使用量とのギャップが頻繁に出てくるので、このギャップが原因で過不足が生じて都度対応しなければならないという苦労がありました。


工場は365日昼夜2交代制で稼働していますので、足りなければ夜間や休日でも電話がかかってきます。また、コンビニ製品は短いサイクルで回っていきますので販売終了に合わせて使わなくなる食材や資材は在庫調整しなければなりません。「足りなければ現場からクレーム」「余れば本社から不良在庫を減らせという言われる」という中で苦悩を感じながら仕事をしていました。




3、調達マネジャーとしての葛藤

現場での資材業務で苦悩を感じながらも、他の工場の資材担当者に相談したりしながら試行錯誤を繰り返し、適正在庫で管理することができるようになっていきました。その仕事ぶりが評価されて本社の購買部門へ異動することになります。

本社へ異動するときに思ったことが、「現場の資材担当者が仕事をしやすい環境をつくろう!」ということです。自分が現場で苦労したので、少しでも仕事がしやすい環境をつくれるよるにサポートしたいと思ったのです。

本社の購買部門の仕事内容は、「新製品に関わる食材・資材の調達を行う」「そのために取引先と価格や納入条件の交渉を行う」「既存取引先との間で価格や納入条件の見直しを行う」といったことです。

特に調達マネジャーに昇格してからは、少しでも現場の資材担当者が仕事をしやすい条件にしたいと思い、関係部門(製品企画開発部門等)や工場と連携しながら取引先の再編成などを試みましたが思うように交渉が進みませんでした。



4、葛藤を乗り越えるために大切にしてきたこと

そんな葛藤を抱えているときに、ふと『踊る大走査線』のドラマや映画を観る機会がありました。

現場で奮闘する湾岸署の青島刑事と警察官僚の室井管理官とのやり取りに注目しました。一番印象に残っているシーンがドラマの最終回です。

青島刑事が査問委員会にかけられ、刑事課を離れて交番勤務に戻る処分が下されます。そのときに、室井管理官に対して青島刑事が「現場と同じ気持ちの人が上に居てくれたら頑張れます。」と伝えるシーンがあります。

このシーンを見て、調達マネジャーとして工場の資材担当者の力になるためには、自分一人でなんとかしようと抱え込むのではなく、工場で働く資材担当者の話を聴くことが大事だなと思いました。

もちろん、すぐにできることとできないことがあります。でも「なにを考え、感じて、どうしたいと思って仕事をしているか」を聴いて受け止めることにより、「より良い形で仕事ができるようするために、お互いに協力してやっていこう!」という気持ちが生まれてくるのではないかと思いました。

その後、積極的に工場へ出向いて話を聴く機会をつくることで、次第に資材担当者との距離感が縮まり、現場の意見も取り入れながら進めることができるようになりました。



5、まとめ

  • 現場での苦悩
  • マネジャーとしての葛藤
  • 葛藤を乗り越えるために大切にしてきたこと

一人で仕事をするときによく聴く音楽の一つが、『踊る大捜査線』のサウンドトラックです。サウンドトラックを聴きながら、現場と板挟みになって苦労されているマネジャーさんのことを思い浮かべて、「自分ができることで応援したい」という想いで取り組んでいます!



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