- 部下の育成が進まない・・・。
- やらなきゃいけないと思いつつ目先の対応に追われて後回しになってしまう・・・。
- なぜ、部下の育成が後回しになってしまうのかな?
このような悩みをお持ちのマネジャーの方へ。
「予算達成」と「部下育成」を並行して進めていくのが難しくて、つい「目先の対応」「目先の結果」を優先してしまいがちですよね。
その原因はどこにあるのか、まず理由を知ることから始めてみてはいかがでしょうか?
今回は、部下の育成が後回しになってしまう5つの理由とは?についてお伝えしますので、ぜひご覧ください。
部下の育成が後回しになってしまう5つの理由とは?
理由① 育成にかける時間がない
1つ目は、育成にかける時間がないことです。
マネジャーは人材育成を専任で担当しているわけではないので、育成にかける時間を確保することが難しい状況にあります。時間を確保できず後回しになる要因としては以下のことが挙げられます。
【時間を確保できない要因】
- イレギュラーなトラブル対応に追われてしまう
- プレイングマネジャーなので、自身の担当業務にも追われている
- 繁忙期に毎回キャパオーバーになっている
- そもそも業務のボリューム合った人員数を確保できていない
- 人事異動や退職者が出て、頻繁に人が入れ替わるので指導が追いつかない
理由② 育成の目標が明確でない
2つ目は、育成の目標が明確でないことです。
人材を育成するためには目標設定が非常に重要ですが、明確に設定されていないまま行ってしまっているマネジャーの方がいらっしゃいます。「いつまでに」「どんな知識・スキル身につけて」「どのような人材になってほしいのか」といったことを具体化されてくると、そのために必要な準備すべきことが見えてきます。
また、目標に関連して育成計画も重要です。計画があると、計画通りに進んでいるかどうかの進捗状況を把握することができますし、当初計画を立てたときと状況が変わったときには修正することも可能です。「今期もまた手つかずのまま終わってしまった・・・。」ということを回避したいですよね。
理由③ 育成する側の育成スキルが不足している
3つ目は、育成する側の育成スキルが不足していることです。
【育成に対してのよくある勘違い】
- 自分のやり方を教えればいい
- 業務マニュアルを用意すればいい
というイメージをお持ちの方がいらっしゃいます。もちろん、自分のやり方を教えることでできるようになる部下もいますが、そのやり方ではできなかったり、合わない部下もいるものです。部下のタイプや得意不得意に合わせて指導するスキルが必要です。
また、業務マニュアルを用意すればいいという方もいらっしゃいます。こちらも業務の全体像やポイントを把握する上で効果があります。しかし、イレギュラー対応やトラブル対応については、都度対応できるように指導する必要があります。
理由④ 育成される側のやる気がない
4つ目は、育成される側のやる気がないことです。
やる気がないというのは、「部下がマネジャーもしくは教育係の指導を受けてできるようになりたい」という気持ちになっていないということです。
部下を指導すれば機械のように自動的にできるようになるものではありません。部下のやる気に火をつけるには、活躍できる人材になってほしいという情熱を部下に感じてもらう必要があります。
育成するということは、技術的なことを指導することだけにとどまらず、部下のモチベーションにも気を配ることも含まれます。
理由⑤ 育成の予算がない
5つ目は、育成の予算がないことです。
育成の予算がないとは、「社内の稟議を申請して、育成の予算を組むことが難しい」と言い換えることができます。予算を組むことが難しいよくある理由としては以下のとおりです。
【育成の予算を組むことが難しい理由】
- 育成に時間がかかる
- 成果が見えづらい
- 外部研修をアテンドする担当者をつける余裕がない
- 育成するよりも即戦力の人材を採用した方が早いと考えている
これは、2つ目の理由でお伝えした育成の目標が明確でないことが大きく影響しています。「自分たちの部署ではどのような人材が必要なのか?」「そのためには、育成のためにどのくらいの予算をかける必要があるのか?」といったことを、所属部門の人件費と照らし合わせて考えることが重要です。
- 部下の育成が後回しになってしまう理由①「育成にかける時間がない」
- 部下の育成が後回しになってしまう理由②「育成の目標が明確でない」
- 部下の育成が後回しになってしまう理由③「育成する側の育成スキルが不足している」
- 部下の育成が後回しになってしまう理由④「育成される側のやる気がない」
- 部下の育成が後回しになってしまう理由⑤「育成の予算がない」
まとめますと、所属部門全体で求められている「目標」「成果」「担当業務」を行うにあたって、「必要な人材を確保して育成するために必要な予算はどの程度なのか?」「組んだ予算をどのように運用していくのか?」といったマネジメントの視点を持つことがポイントです。
このようにして文字にすると「大変そうだな」と感じるかもしれませんが、始めに予算を組んで運用方針を決めてしまえば、あとはメンバーや関係者にサポートしてもらいながら進めることが十分可能です。
次回は、人材育成を後回しにしないための対処ポイントについてお伝えしていきます!
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