言い訳ばかりする部下をやる気にさせるポイントとは?
まず、言い訳ばかりする部下の心理について見ていきましょう。該当する特徴はありますでしょうか?
【言い訳ばかりする部下の特徴】
- 他人任せ(誰かにフォローしてもらえればいいと思っている)
- 叱られることが怖い(過去に厳しく怒られたことで嫌なイメージを持っている)
- 自分が傷つくことを恐れている(仕事ができない自分を受け止めたくないと思っている)
- プライドが高い(叱られることは、自分のプライドを傷つけられるものだと思っている)
- 責任を取りたくない(会社からのペナルティを受けることが嫌だったり、事後処理をしたくないと思っている)
- 変わりたくない(仕事のやり方を変えるのが面倒・大変・無理だと思っている)
いずれの言い訳も自分を守りたいという自己防衛によるものなのです。
ですので、言い訳しなくてもいいということを部下に理解してもらうことが重要です。
言い訳ばかりする部下をやる気にさせるポイント3つ
では、言い訳ばかりする部下をやる気にさせるために、なにをすれば良いのでしょうか?ポイントは3つです。
ポイント① 言い訳の内容を追及しないでじっくり聴く
1つ目は、言い訳の内容を追及しないでじっくり聴くことです。やってしまいがちなのは「言い訳はいいからこれからどうするか教えてほしい」ということを言ってしまうことです。それではますますガードを固くしてしまいます。まずは、じっくり聴くことから始めましょう。聴くときには部下の話を否定せず、いったん受け止めます。また、途中で話を切り上げようとせず最後まで聴くことも大切です。
(例)
- 「そうか、それは大変だったね」
- 「どんなことが大変だったかな?」
ポイント② じっくり聴いた上で、これからどうするかについて一緒に考える
2つ目は、じっくり聴いた上で、これからどうするかについて一緒に考えることです。言い訳を否定せず、いったん受けとめて終わりにしてしまうと部下は変わりません。頃合いを見計らって一緒に考えようということを伝えましょう。そのときに、できるだけ部下に考えてもらえるように導いてあげることが大切です。押しつけられたと感じてしまうとやる気が出てこないからです。
(例)
- 「じゃあ、これからどうしたらいいか一緒に考えてみようよ」
- 「もし、できることはあるとすればどんなことがあるかな?」
- 「思いついたことがあったら、なんでもいいから聞かせてくれないかな?」
ポイント③ その後の対応をフォローアップする
3つ目は、その後の対応をフォローアップすることです。これからすべきことが決まったら、行動した後のフォローアップを行います。そこで任せきりにしてしまうと、うまくいかなかったときにまた言い訳する方向に意識が向いてしまいます。フォローアップするときに、もしまた言い訳が出てきたとしてもポイント①とポイント②を根気良く行ってください。
(例)
- 「その後、やるべきことは進んでいるかな?」
- 「うまくいかないことがあったら、いつでも相談に乗るからね」
まとめ
- 言い訳ばかりする部下の主な心理は、「他人任せ」「叱られることが怖い」「自分が傷つくことを恐れている」「プライドが高い」「責任を取りたくない」「変わりたくない」
- 言い訳ばかりする部下をやる気にさせるポイントは、①「言い訳の内容を追及しないでじっくり聴く」②「じっくり聴いた上で、これからどうするかについて一緒に考える」③「その後の対応フォローアップする」
言い訳ばかりする部下は、それがクセになっていて無意識に行っていることが多いものです。「言い訳する必要がないから、どうしたらいいかマネジャーに相談した方がいいな」と部下が思ってもらえるように、目先の対応で一喜一憂しないしないで、長い目で見て対応していきましょう。
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