- 部下に研修を受けさせたいと思っているけど・・・。
- でも、研修を受けただけで満足してもらいたくないな・・・。
- 研修効果を高めるために、なにをしたらいいか教えてほしい!
このような悩みをお持ちのマネジャーの方へ。
せっかく研修を用意しても、受けただけで終わってしまってはもったいないですよね。
そんなときは、カークパトリックの4段階評価法を活用して研修効果を把握すると、研修効果を高めるポイントが見えてきますよ。
今回は、【マネジャー必見!】研修効果を高めるカークパトリックの4段階評価法とは?についてお伝えしますので、ぜひご覧ください。
【マネジャー必見!】研修効果を高めるカークパトリックの4段階評価法とは?
カークパトリックの4段階評価法とは?
カークパトリックの4段階評価法とは、アメリカの経営学者カークパトリックによって提唱された、代表的な研修の効果測定法です。4段階(①「Reactions(反応)」、②「Learning(学習)」、③「Behavior(行動)」、④「Results(結果)」)で測定が可能であると提唱しています。1つ1つ見ていきましょう。
レベル① Reactions(反応)
レベル①は、Reactions(反応)です。Reactions(反応)では、受講者の反応を評価指標としています。研修終了後の「アンケート」で受講者の満足度を測定・評価します。
レベル②は、Learning(学習)です。Learning(学習)では、受講者の学習理解度を評価指標としています。「研修レポートの提出」「理解度テストの実施」などを行い、受講者の知識やスキルの理解度を測定・評価します。
レベル③は、Behavior(行動)です。Behavior(行動)では、研修で学んだことを実務でどのように活かして行動しているかを評価指標としています。研修受講後に実施期間(1ヶ月~半年等)を設定し、「受講者や上司に実践度合いをヒアリング又はアンケート」で測定・評価を行います。
レベル③は、Results(結果)です。Results(結果)では、研修で学んだ受講者が、企業の業績向上に対してどのような影響を与えたのかを評価指標としています。評価指標は所属部署によって異なりますが、例としては以下のとおりです。レベル③と同じく「受講者や上司に実践度合いをヒアリング又はアンケート」で測定・評価を行います。
- 営業部門「売上実績」「新規開拓件数」「顧客満足度」など
- 製造部門「生産性向上」など
- 調達部門「コストダウン」など
研修効果を高めるためにマネジャーがやるべきポイント2つ
では、カークパトリックの4段階評価法をどのように活用して研修効果を高めていけばよいのでしょうか?一緒にポイントを見ていきましょう。
1つめは、部下と研修目的を共有することです。研修を受ける前に「何のために研修を受けてほしいのか」「なぜ部下に研修を受けてほしいのか」について、この部分を部下と共有しておくことが大事です。そのためには、少なくともレベル③「Behavior(行動)」、できればレベル④「Results(結果)」の部分から逆算して指標を決めて、部下と共有しておきましょう。
(例)「営業研修」
- レベル④「Results(結果)」(顧客満足度アップのために)
- レベル③「Behavior(行動)」(お客様のニーズに合った提案できるようになってほしい)
- レベル②「Learning(学習)」(お客様へのヒアリング技術を習得してほしい)
- レベル①「Reactions(反応)」(研修終了後、感想やレポートを提出してほしい)
ポイント② 研修終了後に部下と面談する日程を決める
2つ目は、研修終了後に部下と面談する日程を決めることです。具体的には、実践期間(1ヶ月~半年等)を設定して、実践期間終了に合わせて面談日程を決めておきましょう。そのときに、部下が「研修終了後に何を学び、どう行動しようとしているのか」について確認しておくと、部下との間で取り組みに関する認識のズレを修正することができます。また、学んだことに関する疑問点や確認したいことがあればフォローしておきましょう。
(例)「営業研修」
- レベル①「Reactions(反応)」(研修内容に満足できたか?新たな課題や疑問は出てきたか?)
- レベル②「Learning(学習)」(研修で何を学び、何を身につけたか?わからないことや身につけられていないことはないか?)
- レベル③「Behavior(行動)」(研修で学んだことや身につけたことをどのように実務に活かすのか?例えば、ヒアリング技術の活かし方等)
- レベル④「Results(結果)」(実務に活かした結果は、なにを見て判断するのか?例えば、顧客満足度向上が評価指標であればお客様の反応等。)
- カークパトリックの4段階評価法とは、代表的な研修の効果測定法で4段階の評価方法である。
- ①「Reactions(反応)」は、「研修終了後のアンケート」で受講者の満足度を測定・評価する。
- ②「Learning(学習)」は、「研修レポートの提出」「理解度テストの実施」などを行い、受講者の知識やスキルの理解度を測定・評価する。
- ③「Behavior(行動)」は、研修受講後に実施期間(1ヶ月~半年等)を設定し、「受講者や上司に実践度合いをヒアリング又はアンケート」で測定・評価する。
- ④「Results(結果)」は、所属部署の業績向上に対してどのような影響を与えたのかを評価指標を設定し、「受講者や上司に実践度合いをヒアリング又はアンケート」で測定・評価する。
- 研修効果を高めるためには、レベル①~④までの評価指標と測定方法を部下と共有する。研修後に、実践期間(1ヶ月~半年後)と実践終了後の面談日程を決めて、部下に結果をヒアリングし、新たな目標や課題について話し合う。
研修効果を高めるためには、マネジャー、部下双方でそれぞれの役割を全うすることが大切です。まずは研修目的を具体化するところから始めてみましょう!
新型コロナウイルスの影響が続く中、人事部が積極的に従業員のモチベーション向上に関わり、従業員満足度の向上につなげていきたいとお考えの人事部様、研修担当者様向けに「部下のモチベーション向上」研修に関するご相談を無料でお受けしています。
お気軽にお問い合わせください。
↓
ご予約・お問い合わせ