- つい、“結果がよければ褒める、ダメだったら叱る”をやってしまい、自己嫌悪になってしまう・・・。
- 部下を褒めて伸ばしたいけど、なにをどう褒めていいかわからない・・・。
- 部下のやる気を引き出すために声かけしたいけど、どんなふうに声かけしたらいいかわからない・・・。
といったお悩みを抱えているマネジャーの方へ。
部下の「どの部分」を「どうやって」褒めたらやる気を引き出せるのか、いざやってみようと思ってもわかりづらいですよね。
今回は、部下のやる気を引き出す5つの承認レベルとは?についてご紹介しますので、ぜひご覧ください。
部下のやる気を引き出す5つの承認レベルとは?
マネジャーの方に実施してほしい5つの承認レベルがこちらです。
では、承認レベルごとにポイントを見ていきましょう。
レベル①は結果承認です。結果承認とは「出した結果について認めること」です。結果ついて褒めることは比較的やりやすく、部下も結果を出しているので喜んでくれるのでやる気につながりやすいですよね。
(例)
- 営業成績がトップだったね!
- 今期の目標を達成できたね!
- お客様に評価していただけたね!
レベル② プロセス承認
レベル②はプロセス承認です。プロセス承認とは「結果に関わらず過程を承認すること、努力したプロセスを認めること」です。成果は出せなくても努力した方向性は間違っていないということを伝えられると、「もう少しがんばってみよう!」というやる気を引き出すことができます。
(例)
- 毎日お客様のアポイント取るために行動ができたね!
- 目標に向かって努力できたね!
- お客様にお渡しするご提案書、工夫することができたね!
レベル③は行動承認です。行動承認とは「結果と関係しないことに対しても行動したことを承認する、認めること」です。日常のルーティン業務などを頑張ってやっているスタッフに対して感謝やねぎらいの気持ちを伝えると、「ちゃんと見てくれているんだ」という思いを持ち、やる気につながります。
(例)
- 毎朝、メンバーの机の上を拭いてくれていて素晴らしいね!
- 電話の取次ぎでわかりやすく書いたメモを渡してくれるのでありがたい!
- いつも資料作成の準備をしてくれるので助かるよ!
レベル④は意識承認です。意識承認とは、「行動しようとしたこと、意識したことを承認する、認めること」です。部下がこれまでとは違った行動や意識づけをしようとしているといった「変化に注目する」ことがポイントです。なにか新しいことにチャレンジしようとしている取り組みや姿勢を褒めることで、「マネジャーも後押ししてくれているし、がんばろう!」というやる気につなげることができます。
(例)
- 朝30分早く出社して仕事の段取りをしようとしているんだ。すばらしい!
- 月1冊、ビジネス書を読むと決めたんだって?勉強熱心だね!
- この間の企業研修の報告書読んだよ。仕事に実践できそうでよかったよ!
レベル⑤ 存在承認
レベル⑤は存在承認です。存在承認とは、「その人の存在そのものを承認、認めること」です。日々の挨拶をきちんとすることも相手の存在を認めるということの一つですよね。大切なことは、レベル①からレベル④までの土台となる部分が存在承認だということです。この土台が崩れてしまうと、その上のレベルの承認をしようとしてもなかなか相手には伝わらないのでおろそかにしないようにしていきましょう。
(例)
- Aさんが職場にいると安心して仕事ができて助かるよ
- Aさんと一緒に仕事ができてうれしいよ
- Aさんは職場のムードメーカーでいてくれているのでありがたいよ
- 5つの承認レベルとは、「結果承認」「プロセス承認」「行動承認」「意識承認」「存在承認」
- 「結果承認」は、出した結果を認めること
- 「プロセス承認」は、結果に関わらず過程を承認すること、努力したプロセスを認めること
- 「行動承認」は、結果と関係しないことに対しても行動したことを承認する、認めること
- 「意識承認」は、行動しようとしたこと、意識したことを承認する、認めること
- 「存在承認」は、その人の存在そのものを承認、認めること
- まず土台づくりとして存在承認を行ってから、その上のレベルの承認を行う
部下の日頃の様子をよく観察して5つの承認レベルのどの部分を承認できるかチェックすることから始めてみてください。気づいたら一つ一つ声かけしていく中で、部下のやる気を引き出すことができるようになりますよ。
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