言われたことしかできない指示待ち部下への対処ポイント3つ
1、自分で決めて動けるようになってほしいと部下に伝える
1つ目は、自分で決めて動けるようになってほしいと部下に伝えることです。まず、これまで言われて指示されてから動くことに慣れてしまった部下への動機づけが必要です。なぜ、自分で決めて動けるようになってほしいのかを伝えることがスタートです。
(例)
- 〇〇さんには、もっと活躍してほしいと思っている。
- そのためには、指示されてから動くだけでなく、自分で決めて動けるようになってほしい。
- 私も協力するのでチャレンジしてみよう。
動機づけの際には、「今のままではダメだから」といったネガティブなものではなく、「もっと活躍してほしい」といったポジティブに伝えることがポイントです。前向きに取り組めるよう後押ししていきましょう。
2、指示を出すときにどういう基準で決めているのかを説明する
2つ目は、指示を出すときにどういう基準で決めているのかを説明することです。「じゃあ、これからは自分で考えて決めようね。」と言っても、いきなりは難しいですよね。そのためには、決める基準を説明することで自分で考える材料を提供する必要があります。
(例)
- 会社の業務規程をおさらいで説明する
- コスト意識をもった判断基準を説明する(出張の際、最短・最安ルートを検索して移動する等)
- 選択肢のメリット、デメリットを整理の仕方を説明する
もしかしたら、「そんなの言われなくてもわかってほしいなあ・・・。」と感じているマネジャーの方もいらっしゃるかもしれません。でも、目的は「部下が自分で決められるようになること」です。そのための指導やフォローをすることが部下の成長につながりますのでトライしてみましょう。
3、ゲーム感覚で答え合わせをしながら自分で決められるように指導する
3つ目は、ゲーム感覚で答え合わせをしながら自分で決められるように指導することです。すぐに答えを伝える前に、部下に考えてもらいます。
(例)
- 決めたことを報告してもらう
- 決めた理由を報告してもらう
- 理由の基準を報告してもらう
部下がどのように考えて決めたのかをマネジャーの方と共有することで、修正点がはっきりします。その修正点をヒントを出しながら最終的に答えを合わせていくようにしていくと、繰り返し実践するうちにマネジャーの方の「決め方」をマスターできるようになります。
- 自分で決めて動けるように、部下をポジティブに動機づけする
- 指示を出す前提となる基準を説明する
- ゲーム感覚で答え合わせをしながら決められるように指導する
自分で決めて動けるようになるには、相応の時間がかかるかもしれません。短期的には指示を出した方が早いかもしれません。でも、じっくり部下と向き合ってみると部下の成長する姿が楽しみになってきたり、指示するだけでは味わうことができない部下を指導する楽しさや喜びを実感できるようになると思います。
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