自立型人材育成に役立つ「かくれんぼう」とは?「かくれんぼう」とは?
「かくれんぼう」とは、「確認」「連絡」「報告」のことです。比較的知られている「ほうれんそう」は、「報告」「連絡」「相談」のことですが、「ほうれんそう」との違いは、「相談」が「確認」になっている点です。
「相談」から「確認」にすることで、部下自ら考える機会をつくることができます。
「かくれんぼう」を活用して部下に自立を促すポイント3つ
「かくれんぼう」を活用して部下に自立を促すポイントは、部下が自分で考えることができるようにサポートすることです。ポイントは3つです。
1つ目は、「仕事を任せる」ことを部下に伝えるです。マネジャーと部下の間で「任せる」についての認識を合わせることがポイントです。「任せる」ことによって仕事の進め方が変わることについて伝えておくと、部下が戸惑わずに対応できます。
(例)
- 「今、担当している仕事をAさんに任せたいので、自分で考えて進められるようになってほしい」
- 「だから、私(マネジャー)への報連相のやり方を変えたいと思っているんだ」
ポイント② 意見の伝え方を指導する
2つ目は、意見の伝え方を指導することです。これまで「ほうれんそう」スタイルに慣れ親しんできた部下に対して、「じゃあ、次から自分で考えてね」と指示しても戸惑ってしまいますよね。自分で考えて意見を伝えるために有効な方法があります。それがPREP法です。具体例を見ていただくとイメージしていただけると思います。
【PREP法】
- P(Point)結論
- R(Reason)理由
- E(Example)具体例
- P(Point)結論
【PREP法(例)】「企業研修の相見積り検討について」
- P(結論)「A社とB社のうち、A社を採用した方が良いと考えています。」
- R(理由)「なぜなら、優先すべきことは〇〇の課題を解決することだからです。」
- E(具体例)「A社は〇〇の課題解決を重視した提案内容となっており、効果が期待できます。」
- P(結論)「以上のことから、私はA社を支持します。」
3つ目は、改善点についてフィードバックしていくことです。PREP法を活用していく中で、「ここはもう少し情報収集した方がいいな」「ここをもう少し整理して考えた方がいいな」といった改善点が出てきます。マネジャーがなにを基準にして意思決定しているのか、部下に改善点をフィードバックしながら理解させていきましょう。
(例)「企業研修の相見積り検討について」
- 「A社提案内容の△△の点はどうなっているかな?A社に確認してみては?」
- 「A社が提案する講師はどんな講師かな?今回の研修に合った講師かどうか確認してみるといいかも。」
- 「かくれんぼう」とは、「確認」「連絡」「報告」のことである。「確認」することで部下自ら考える機会をつくることができる。
- 「かくれんぼう」で自立を促すポイント①「仕事を任せる」ことへの認識を合わせ、コミュニケーション方法を「かくれんぼう」にすることを伝える
- 「かくれんぼう」で自立を促すポイント② 意見の伝え方を「PREP法」を活用して指導する
- 「かくれんぼう」で自立を促すポイント③ 改善点をフィードバックして、マネジャーの意思決定基準を理解させる
「自分で考え、意見を伝える」ことに慣れ、経験を積んでいくことが部下の自立につながっていきます。ぜひ試してみてください!
新型コロナウイルスの影響が続く中、人事部が積極的に従業員のモチベーション向上に関わり、従業員満足度の向上につなげていきたいとお考えの人事部様、研修担当者様向けに「部下のモチベーション向上」研修に関するご相談を無料でお受けしています。
お気軽にお問い合わせください。
↓
ご予約・お問い合わせ