「調達部門に異動してきたけど、どこから手をつけていいかわからない…。」
「調達部門で仕事をする上で大切なことを知りたい!」
と感じている調達・購買部門に異動された方、いらっしゃいませんか?
今回は、「調達部門に異動された方が知っておくべきことは?」についてお伝えします。
ポイントは、「取引先との共存共栄を考える」ことです。
それでは、「調達部門に異動された方が知っておくべきことは?」についてお伝えしていきますね。
【ポイント1】 「仕入れのコツ」
調達の仕事の中で最も重要な仕事の一つが、取引先との「コストダウン交渉」です。
「コストダウン交渉」を行う上で大切なことについて、“経営の神様”と言われている松下幸之助は、こう説明しています。
「値下げの協力をお願いするときに、値下げしたのでは儲からないと言われることがあります。そういうときは、なぜ儲からないか、詳しい説明を求めました。それでも得心がいかないときは、その工場を見せていただくようにしたのです。」
「そして、工場を見て、こういう点を改善すればより安くできるのではないかということを先方と一緒に検討し、それによって、仕入先にも十分得心してもらいつつ値下げを可能ならしめたのです。」
「そのことによって、単に値下げを実現しただけではありません。私どもに対して、「自分のところの儲けだけを考えるというのでなく、こちらの立場に立って考えてくれる」ということで非常に喜ばれ、また自主的な意欲も生まれてきて、こちらが要望せずとも、いろいろ工夫改善をして値下げしてくれるということも起こってきました。」
「結局、仕入先との共存共栄ということが大切なわけで、そういうところに仕入れの一つのポイントがあると思うのです。」
※参考文献「商売心得帖/経営心得帖」(松下幸之助)
【ポイント2】 取引先の対応が悪いのは、一方的に要求を押しつけているからかも?
一般的に、調達部門では半年または一年に一度、主要取引先に対して「毎期のコストダウン交渉」を行う会社が多いです。
取引先との力関係を利用してコストダウン交渉を行っていると、最初は協力してもらえても、なかなか長続きしないものです。
取引先の立場に立ち、取引先と協力してコストダウンを進めていくという考え方を持って取り組んでいくことが大切です。
【ポイント3】 取引先の営業マンを応援する
そうはいっても、現状では、コロナの影響で取引先の工場に出向くことも難しい状況でもあります。
そんなときは、取引先の営業マンの話を聴き、応援することがポイントです。
「御社では、コストダウンの取り組みはされていますか?」
「取り組みの中で、困っていることや課題はありますか?」
「弊社で協力できることはありますか?」
日頃から、コストダウン関する取り組みについて情報共有し、必要なことは協力する。そんな関係をつくっておくと、毎期のコストダウン交渉も進めやすくなります。
まとめ
「コストダウンに協力するのは当たり前」という感覚になってしまうと、最初はうまくいったとしても、長い目で見たときにうまくいかなくなるものです。調達部門に配属された方は、まずその点を押さえておくと仕事がしやすくなりますよ。
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