「関係部門からいろいろ要望を言われて振り回されてしまう…。」
「関係部門の意見をとりまとめて、決めることができない…。」
そう感じながら調達部門で仕事をされている方、いらっしゃいませんか?
関係部門に協力してもらえるようになるための「社内コミュニケーション力の高め方」について、複数回に分けて解説しています。
今回は、「ブレない軸を持ち、自分で決められるようになる」についてお伝えしていきます。
それでは、社内コミュニケーション力の高め方⑥についてお伝えしていきますね。
前回は、「お願い上手になりましょう」についてお話をしました。
【調達部門と関係部門の違いを理解する】
【相手が話を聴いてくれるための準備をする】
【コーチングスキルを活用する】
【スキルは気持ちを込めて活用する】
【ポイント1】 自分の中で基準を持てば、周りに振り回されなくなる
「関係部門がいろいろ要望を言ってきて収拾がつかない…。」
「振り回されて困っている…。」
その悩みを解決するには、自分の中で基準を持つことが大切です。
調達部門の役割とはなんでしょうか?
調達部門の役割は、「会社全体にとって最適な買い物をするためにマネジメントすること」とお伝えしています。
関係部門から要望を聴くことは大切ですが、最終的に決めるのは調達部門であり、担当であるあなたであることを忘れてはいけません。
そこを相手任せにするから、振り回されてしまうのです。
その決断が、「会社全体にとって最適な選択なのか?」という視点を持つことから始めましょう。
【ポイント2】 「会社方針×調達方針×あなたの仕事観」でブレない軸を持つ
では、どうやって「会社全体にとって最適な選択」をしていけばいいのでしょうか?
それが、「会社方針×調達方針×あなたの仕事観」です。
1、「会社方針」
あなたの会社のホームページなどで確認してみましょう。会社概要のページで「企業方針」や「行動規範」などをチェックしてみてください。
2、「調達方針」
こちらもホームページで掲載されていればそのページをチェックしてみましょう。調達部門の年度方針・年度計画などを作成されていればそちらの資料も参考にしてみてください。
3、「あなたの仕事観」
あなたがこれまで仕事で大切にしてきたことを振り返ってみましょう。仕事で決めるとき、進めるときに何を基準にして選択してきたでしょうか?そこには共通点があるはずです。印象に残る仕事をいくつか振り返ってみましょう。
【ポイント3】 経験談「お客様に迷惑をかけられないという基準」
最後に、私の経験談をお伝えします。ご参考にしていただけたらと思います。
【経験談】
1、品質不良が改善されず、A社からB社へ変更。
2、しばらくたって、上司からA社からも調達するよう指示があった。
3、B社へ変更した経緯を説明し、A社からの調達は難しい旨を伝える。
4、渋々上司も納得し、B社との取引を継続した。
このとき、「会社全体にとって、最適な調達とはなにか?」を考えました。
これまで大変お世話になっていたA社には申し訳なかったのですが、「自分たちの都合だけを優先して、お客様に迷惑をかけることはできない」と判断してB社を選択したのです。
まとめ
経験上、調達の仕事をしていると、「嫌われたくない」「みんなにいい顔をしたい」そう思いたくなるなりますよね。お気持ちよくわかります。ですが、「会社全体にとって最適な調達とはなにか?」について、今一度考えてみましょう。そのブレない姿勢に対して、関係部門の人たちは、「安心感」を持ち、信頼してもらえるようになりますよ。
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